こそ学「こころのりとりーと」入門

「こころのりとりーと」入門編です。

 

「望む未来に向かって時間を使いたい!」

そう願う人のための、心のケアのテクニック。

  

その、ポイントを凝縮して解説しています。

それでは、あなたのペースで読み進めてください。

 

望む理想を知るコツ

「こころのりとりーと」では、「望む理想」に近づくことが、

心の中にしまっている「大切にしている思い」に近づくこと。

 

それが、本当の意味での「心のケア」になると考えています。

 

そこで、望む理想を知るためのコツ。

あなたの心が向いている方向を確認することから始めてみましょう。

 

最近のあなたを振り返ってみてください。

振り返ってみてほしいのは、最近の目標の立て方や口癖です。

 

A:「○○になりたいから」「○○になるように」「○○になってほしいから」

B:「□□になりたくないから」「□□にならないように」「□□になってほしくないから」

 

最近のあなたは、どちらが多くなっていますか?

 

感覚的に、どちらが多い気がする程度の観察で大丈夫です。

正確に個数を数える必要はありません。

 

どちらが多くなっているかで、

今のあなたの心が向いている方向を確認することができます。

 

なんとなくでも、どちらが多いかわかったタイミングで、次に進んでください。

 

言葉遣いとシミュレーション

「○○になりたいから」「○○になるように」「○○になってほしいから」という言葉が多く使われているとき、心は変化を望んでいます。

そのため、思考の中心には「うまくいくシミュレーション」が多くなります。

 

望む理想が、変化の先にあると考えているからです。

 

一方、「□□になりたくないから」「□□にならないように」「□□になってほしくないから」という言葉が多く使われているとき、心は変化しないことを望んでいます。

そのため、思考の中心にはマイナスが生まれるときを想定する「うまくいかないシミュレーション」が多くなります。

 

望む理想が、現状維持(マイナスをゼロにする)になっているからです。

 

どちらの望む理想が「良いか悪いか」ということではありません。

私たちは「考えている方向に進んでいく」という特徴を持っています。

 

もし、うまくいくシミュレーションが多ければ、

考える時間の多くを

・うまくいかせるための方法や、

・うまくいったときの気分を想像することに使います。

そのため、うまくいくよう行動することが増えていきます。

 

一方、うまくいかないシミュレーションが多ければ、

考える時間の多くを

・うまくいかなくなる原因や、

・うまくいかなかったときに起こることの想像に使います。

そのため、マイナスを避けているようでも、マイナスが起こることを想定した行動が増えていきます。

 

今、あなたの思考の中心には、どちらのシミュレーションが多くなっていますか?

 

今のあなたの心が向いている方向を確認できたところで次のステップに進んでいきましょう。

次のステップでは、心の中にしまっている「大切にしている思い」に迫っていきます。

 

心の真ん中にある思い

質問です。

「最近、気分が良くなったり悪くなったりした場面はありましたか?」

 

私たちは、「大切にしている思い」に

・合っている

・近い

・近づきそう

そう感じたときに、「イイ感じ」として記憶します。

 

一方、「大切にしている思い」に

・合っていない

・合わないかもしれない

・合いそうもない

そう感じたときに、「よくない感じ」として記憶します。

 

あなたの思い出した場面は、どちらだったでしょうか?

 

どちらだったとしても、

思い出した場面を利用して「大切にしている思い」に迫ってみましょう。

 

「イイ感じ」「よくない感じ」と判断するときの基準になっているのは「大切にしている思い」です。

 

イイ感じの場面を思い出したときは、

どこが自分の思いと「合っている・近い・近づきそう」と、感じたのかを考えてください。

 

よくない感じの場面を思い出したときは、

どこが自分の思いと「合わない・合わないかもしれない・合いそうもない」と、感じたのかを考えてください。

 

そして、考えて浮かんだことをヒントに、

どのような思いが心の真ん中にあったのかを推察してみてください。

 

その心の真ん中にある思いが、あなたの「大切にしている思い」です。

なんとなくでも、心の真ん中にある思いがわかったタイミングで次に進んでください。

 

望む状態に必要な条件

自分の中にある「大切にしている思い」を知って、納得しましたか?びっくりしましたか?

 

「大切にしている思い」の多くは、心の奥にしまわれて、ほとんど意識されることはありません。

 

それでも、「イイ感じ」「よくない感じ」と判断するときの基準になっているなんて、なんか不思議な感じがしませんか?

 

それでは、ここで先ほど思い出した場面に気持ちを戻してください。

そして、その出来事の最高に望ましい状態を想像してみてください。

 

「最高に望ましい状態」は、「大切にしている思い」を満たす状態です。

どんな状態を想像しますか?

 

想像することにイイ悪いはありません。

のびのびとイメージを膨らませてみてください。

 

想像力を働かせるコツは、リラックスしてゆったりした気分になることです。

目をつぶって、大きく息を吐いて、肩の力を抜いてから、想像してみましょう。

 

最高に望ましい状態を想像して、その気分に少し浸ったら、

その状態になるために必要な条件を挙げてください。

 

あなたがやらなければならないことはありますか?

あるとしたら何ですか?

 

あなた以外の誰かにやってほしいことはありますか?

あるとしたら何ですか?

 

それ以外でも、思いつく条件を挙げてみましょう。

いくつか条件を挙げることができたら次に進んでください。

 

今日できることから始める

想像した「最高に望ましい状態」は、あなたの「望む理想」です。

 

そして、

最高に望ましい状態になるために必要な条件が、

今、あなたが必要と思っている行動やサポートです。

 

ここまでわかった今、どうしようと思いますか?

 

いろんな作戦の立て方があるかもしれませんが、

「何を」「いつやる」を現実的に考えることから始めてみましょう。

 

・望む理想に近づくために(大目標)

・どんな自分でいる時間を増やすか考えます。(中目標)

・それがわかる標語のような短い言葉を考えます。

 

そして、一番大事なのは、今日できることをひとつ探してやってみることです。

 

明日からやろう…そんな考えがあたまに浮かんだら、

そのために今日できることをひとつ探してやっておきましょう。

 

それが、あなたの「心のケア」につながることだからです。

 

今日、何をしますか?

それは、いつもなら何をしているタイミングですか?

 

「今日、いつもなら××をしているタイミングに○○をする。」

言葉にして宣言してみましょう。

 

以上でこの入門講座は終了です。

 

ぜひ、宣言したことを実行してみてください。

 

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