このレポートは、「学びの時間」の中で行ったスーパーバイズの内容の一部をまとめたものです。
(「学びの時間」とは、NPO法人クリオネの家が会員向けに行っている勉強会です。)
心の中のBing Doing Having
「今、自分の人生として『ここ』を目指している」という
『ここ』がどこかを考えたことはありますか?
『ここ』が、すぐに手の届くところにあるのか
『ここ』が、すごく高いところにあるのか
それによって、何にどう取り組むのかの計画を変える必要があります。
「今、自分の人生として『ここ』を目指している」という
『ここ』は、これから先の未来にいる自分像です。 … 【Being】
そして、計画もこれから先に何をするかを考えること。
これは、どんな未来をイメージするかということです。
脳は、可能性を感じていることしかイメージできません。
不安を感じるときも、希望を持つときも、
未来の景色や気分を想像できてしまうときは、
そうなる可能性がゼロではないと思っているときです。
「全ての可能性を持っているとしたら何をしたい?」
この質問で、思い浮かべることができることは、可能性を感じていること。
不可能と思っていないことでもあるのです。
『今、やりたいこと、やっておきたいこと』… 【Doing】
これは思い浮かんでも、
・それによって、たどり着く『ここ』が思い浮かばない
・それによって、たどり着く『ここ』に自分が居ない
これでは、計画の立てようもありません。
そんなときは、
・『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』をしていると、『どんな自分像【Being】』に近づいていきそう?
・『どんな自分像【Being】』に近づいていくために、『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』が役立つと思う?
このように、目指す未来の自分像を探してみましょう。
今すぐに満たす必要を感じる何かがあるときは、
それを手に入れることが最優先になります。…【Having】
しかし、『手に入れること【Having】』は、
・『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』によって手に入るもの
・『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』をするために必要なもの
このように『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』が切り離せない存在です。
『手に入れたい何か』を追い求めたい気持ちが強くなったら
「それを手に入れるために何をするか?」を考えるより前に、
「今、何をしたいと思っているのだろう?」
「今、何をしておきたいと思っているのだろう?」
このように、『今、やりたいこと、やっておきたいこと【Doing】』を、探しておきましょう。
(それによって、未来の自分像【Being】がイメージしやすくなります)
「今、自分の人生として『ここ』を目指している」という
『ここ(未来の自分像【Being】)』は、歩む道を照らす灯台のような存在です。
これが心の中にあるだけで、迷いや不安が小さくなります。
時間のある時にでも、探しておくことをお勧めします。
(星野伸明)