「力」は使わなければ衰える 学びのレポート2025.02.15

このレポートは、「学びの時間」の中で行ったスーパーバイズの内容の一部をまとめたものです。

(「学びの時間」とは、NPO法人クリオネの家が会員向けに行っている勉強会です。)

「力」は使わなければ衰える

「目をつぶり膝の上に置いた手の重みを感じてみてください」
 
これを簡単にできる人とそうで無い人が居ます。
 
できているつもりでも、
・別のことを考えていることに気づいていない。
・知覚したことを認識へと変換している。
こういった人も居ます。
 
私たちの持つ「力」は使わなければ、衰えてしまいます。
その中には、「考える力」や「感じる力」も含まれます。
 
「考える力」を使っているつもりでも、
・文章の作成をAIに任せる
・調べ物はスマホで済ませる
・スケジュール管理は成り行き任せ
これでは、本来の「考える力」は使えていません。
 
「感じる力」は、五感(視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚―体感覚)のことです。
 
例えば、
・「肩がズーンと重い」と感じているはずなのに、「あー肩こりがひどい」と認識する
・「きれいな夕日」と感じているはずなのに、「明日も晴れそうだね」と認識する
 
認識していることに気づけても、感じていることに気づけなければ、「感じる力」は衰えてしまいます。
 
 
私たちの肉体の成長は20代ぐらいにピークを迎え、その後は衰える道をたどります。
これは、脳も同じです。
 
しかし、成長はしなくても、
・知識をつなぎ合わせて知恵にしたり
・身につけた技術を磨き上げたり
このような成熟の道は80代まで続けることができるそうです。
 

「持てる力を使わずに、時間とともに衰える道をたどるのか」
「持てる力を使い続けて、成熟の道を歩むのか」
 
どちらの道を選ぶこともできるから、ラクな道を選びたくなってしまうものですが…
 
「刺激を受けて・考えて・目標を持つ」
 
日々の生活の中で、持てる力を使う機会を増やしてみましょう。
そして、小さな一歩が決まったら、その一歩を踏み出しておきましょう。

(星野伸明)

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