このレポートは、「学びの時間」の中で行ったスーパーバイズの内容の一部をまとめたものです。
(「学びの時間」とは、NPO法人クリオネの家が会員向けに行っている勉強会です。)
問題解決に必要な視点
カウンセリングは、問題意識を持っている人が利用することを想定しています。
問題意識を持っている人は、結果に対して自分なりの評価を持っている人です。
これは、行動することで生まれた気づきや自覚を持っているということでもあります。
だから、この人に必要なのは「自覚⇒考え⇒行動」このプロセスを進めてあげること。
ただし、問題意識を持っている人は「2巡目の自覚」まで来ている人です。
(「1巡目の自覚⇒考え⇒行動」によって生まれた問題意識が「2巡目の自覚」)
プロセスを進めるために、以前と同じ考えを使ったら、同じ行動しか生まれません。
そこで、「どんな想い(考え)があって、それをしたの?」の確認が必要になります。
(「一巡目の考え」の確認)
カウンセリングを利用する人は
問題意識があったとしても、わからないことがあるから解決できないことがある。
特に、「考え方のレパートリー」が不足しているために、同じ考え方に行き着いてしまっていることが少なくありません。
考え方のベースになる情報の提供が必要になることもあります。
事前に備えをしておきましょう。
振り返る習慣の無い人は、同じ行動を繰り返します。
それは、新たな気づきや自覚が生まれないからです。
そのため、問題意識を持つチャンスもありません。
学習でも運動でも、振り返りをする人ほど上達していきます。
これは、「自覚⇒考え⇒行動」のプロセスが何巡にも繰り返されていくからです。
問題意識の無い人をカウンセリングすることになったときは、
行動することで生まれる気づきや自覚に着目し
「やってみてどうだった?」
ここからスタートして、「2巡目の自覚」を促すことから始めてみましょう。
問題解決に必要な視点は
1.結果に直結する行動を生み出す考えに着目し
「どんな想い(考え)があって、それをしたの?」
2.行動することで生まれる気づきや自覚に着目し
「やってみてどうだった?」