このレポートは、「学びの時間」の中で行ったスーパーバイズの内容の一部をまとめたものです。
(「学びの時間」とは、NPO法人クリオネの家が会員向けに行っている勉強会です。)
人生のバランスと2つの時間感覚
あなたにとって「バランスが取れている」とはどのような状態でしょうか?
心も身体も生活習慣も、乱れてから元に戻すのは大変です。
だから、バランスが乱れることのないように注意する。
これもひとつの方法ではあるのですが…
私たちの、バランスの感覚は、「時間の感覚」によって大きく変化します。
短期的な時間の感覚でいると「小さな乱れを大きな乱れに感じてしまう」
そのため、小さな乱れを気にして、それをゼロにするため努力する。
これによって、
「0-100思考、正しさ追求、うまくいかないシミュレーションを増やす思考傾向」を強めてしまいます。
これを減点マインドと呼びます。
長期的な時間の感覚でいると「小さな乱れは気にするに値しない乱れになります」
今がゴールではなく、これからも続いていく時間の中にいる。
この感覚の中にいるときは、
「変化を受け止め、可能性を試行し、うまくいくシミュレーションを増やす思考傾向」が強まります。
加点マインドと呼びます。
短期的な時間の感覚でいるときは、細分化して物事を見ようとします。
長期的な時間の感覚は、全体的な視野を広げてくれます。
どちらも人生の歩みには必要な力ですが、
「わたし」という一人の人生を考えるときには、全体的な視野が力を発揮します。
1.「わたしは、一人の人としてどうなりたいのだろう?」
2.「そうなるために、どんな力を身につけなければならないのだろう?」
これが、長期的な時間の感覚の全体的思考です。
「この部分をこうしたい」「ここがこうなったらいい」
そうやって部分だけ見ていたら、全体のバランスが乱れてしまう可能性が高まります。
・楽して暮らす
・楽しく暮らす
どちらの望みをもっていたとしても、その人の望みです。
しかし、
短期的な時間の感覚でいると、今すぐにその望みが叶わないことが不満になります。
長期的な時間の感覚でいることで、未来に向かう力が生まれます。
ただし、「やりっぱなし」では、成長を実感できません。
「1年後に振り返りどれだけ成長したと思えるか?」
それは、今を記録し続けた人だけに感じることができること。
今、感じたこと
今、考えたこと
今、目指していること
・・・
なんでもいいから、心の中にあることを言葉にして記録にしておきましょう。
大きく成長したとわかるその日まで…
今日の小さな記録が、未来の大きな成長の証になる。
(星野伸明)