このレポートは、「学びの時間」の中で行ったスーパーバイズの内容の一部をまとめたものです。
(「学びの時間」とは、NPO法人クリオネの家が会員向けに行っている勉強会です。)
「嫌・怖い・ムリ」は、逃げたいサイン?
人は誰でも、
「できるようになりたい」「わかるようになりたい」
そんな想いを持って生活しています。
その想いが強いときほど、
「できない」「わからない」に敏感になります。
そして――
「できないかも」「わからないかも」と不安になる。
その不安が、
「嫌」「怖い」「ムリ」という言葉になって現れることがあります。
この言葉だけを見ると、
避けさせることが優しさのように見えるかもしれません。
でも、その奥にあるのは、
「できるようになりたい」という想いです。
だからといって、
「やらせる」「がんばらせる」も少し違います。
それは、
“やるのが当たり前”を押しつけてしまい、
不安を否定する空気をつくってしまうからです。
人は誰でも、不安になるときがあります。
それは「できる」という自信が持てないとき。
そんなときこそ、
できていないことではなく、
「できていること」に目を向けてみる。
もし「何もない」と感じたら、
今に点数をつけてみる。
1点でもつくなら、
そこには“できている何か”があります。
人は、学びによって変わっていきます。
変わると信じられないと、
「すぐに変えたい」という焦りや、
「どうせ無理」という空気が生まれます。
学びとは、
「できることを増やすこと」。
そのために必要なのは、
今の状態を知ることです。
その助けになるのが、フィードバック。
フィードバックとは、相手の鏡になることです。
「今、こんな状態だよ」と伝えること。
評価や指摘ではありません。
× 食べすぎじゃない
× 食べない方がいいんじゃない
〇 いつもより食べているね
最近は、
「嫌ならやらなくていい」
「怖いなら避ければいい」
そんな考え方も増えています。
でも、その積み重ねは、
“その場しのぎ”の習慣をつくります。
今、何が必要かに気づき、
考え、行動できる。
そんな人が増えていったらいいな。
で終わるのではなく、
何ができるかを考えていかないといけないですね。
(星野伸明)
